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ミラセダチームのゼロから学ぶアカデミーを、
ナビゲーターのきらさんと一緒に担当している”とよくみ”です。
私はこの「ゼロから学ぶアカデミー」で自分が知らなかった、でも実はずっと知りたかった事を文字通りゼロから学び、感じ、そして学んだことを生活の中からの視点として考えてきました。
市井の私の、私達の言葉が紡がれることを大切したいと思っています。

5/31(金) 高野 聡さん(経済産業省特定放射性廃棄物小委員会委員、原子力資料情報室)を
未来世代法アカデミーにお迎えして、核ゴミについてのお話しをじっくりお聴きしました。

まず、5/17の事前予習の段階で知ったのですが、核ゴミの廃棄先は一箇所であることにすごくびっくりしました。その時の驚きは今でも覚えています。
そしてなんとなく、一箇所に決める事をみんなも知らないような気がしたのです。

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私の思う「みんな」は、私が生活圏で出会う街の人々。下町のみんな。
お隣の〇〇さんや、お世話になっている美容室の〇〇さん、子供を通しての友人達や、お気に入りのスリランカカレーの〇〇さん。スーパーで会計をしてくれる目が少し悪くてぶっきらぼうだけど、何故かちょっと好きな若い女性店員さん。一緒に仕事をしている仲間たちや習い事でご一緒する稽古仲間達。古くからの友人達。

今度みんなに聞いて回ってみます。
「知ってる?核ゴミって一箇所に捨てる予定なんだって」と。

でもよく考えたら家庭のゴミだって特定の場所に廃棄されているんだ、と気づきました。
なぜなんとなく分散されるものだと思っていたのか・・。

毎日電気を使っているのになぜ色々知らないんだろう、でも家庭のゴミの事だって自分からなんとなく切り離して捉えている。あぁ、すべては生活の延長線上、地続きなんだな、繋がっている。
どうして色々な事を区切って分類して捉えているのだろう。実は自分の事でもあるはずなのに。

そしてその毒性が、地中に埋まっている状態と同等になるのに10万年もかかる、ウランという物質。
巨大な力を取り出して電気にして、廃棄するにも、大きな力と時間が必要なもの。

10万年先のことを「今」決める。そんなすごいことを迫られている現実。
決めるのは誰なんだろう。勝手に決まっちゃうのかな?市民の意見の反映は?
10万年先のことなんて誰が何をもってして分かるんだろう・・謎。

1993年に施行開始、1997年完成予定だった青森・六ケ所村の再処理施設は、未だに26回の稼働延期中・・
26回の延期中でも核燃料サイクルには組み込まれている。
どう考えても既に破綻している核燃料サイクルなのに、それでも「今度こそうまくいくから」と謎のロジックでなぜ押し通そうとするのか、その心の内を知りたい、率直に。
反対とか賛成とかは置いておいて「本気でそう思って言ってるのか」をまず知りたい。

併せ、2016年に廃炉になった高速増殖原型炉「もんじゅ」について、廃炉に至った顛末を知りたい。
このおかしなロジック渦巻く中、どんな風に廃炉を決定したのかな、とそのまま思ったのです。
色々と、謎だ。

後半からは来月のロールプレイングを想定しながら聴いていました。
【6/20夜:ロールプレイ・オンライン・ワークショップ】ご案内 | 未来世代幸福法日本版PJ (futuregenerations.jp)

核ゴミはもう既に存在している。そしてどうにもならないと思う。
色々を詳しくは知らなくても、既に莫大な量や、危険であろう質。
あぁ、今後も増えていくなんて論外だな。
例えば自分の出身の町が候補地になったらどう思うだろう。町で何が起こるだろう。
コロナの時にあんなに集中して色々な事を変えられたじゃないか。変えたい。。
私なら仮にどうするだろう・・引き受ける条件として、「全原発の稼働を停止することにする」とか?

いやいや引き受けること自体、今後も核ゴミが増え続けることを許容する可能性がある?
合意形成を図る仕組みがそもそもないらしいけれど、なぜそんな設計なの?
もしかしてNUMO側は、最初から合意形成なんて必要としていないから?

等々、悶々としながら拝聴しました。悶々しながら大変に勉強になりました。
知ることって大事。知らなくていい事なんてやっぱりないな、と思う。

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国内の地盤についての説明箇所に、年初に地震の起きた能登エリアの深部地下水についての説明がありました。あのスライドを見て思い出したことがあります。
何年も前から繰り返し起きていたあのエリアでの地震について、黒部ダムのダム機能延命のための、水の放出処置との関連性を指摘した内容でした。また探してみます。
高野さんの資料にあった中島・西村、両教授の文献にもあたってみたいなと思いました。

そこから派生して考えていたのは、自然の自浄作用の一環を災害とみなすなら、自然に抗うこと自体がナンセンスなのかもな・・ということでした。
自然の摂理には無駄がないことを知っているからです。

私自身、かつて自然療法の治療家になるための学びを重ねた時期があります。人の身体も自然とするなら、その身体の持つ自己治癒力がどのように働くか(私の知る範囲でありますが)を知っています。

そこで、今地球から人類へのask、行動として必要とされていることはなんだろう・・と考えた時、
それは「自然に同期すること」なのではないかと思いました。

私は一番身近な自然は自分だと思っています。まずは自分にしっかり繋がって、自らの願いを知る。
それも自分という自然に同期することなのではないかな、と考えています。

併せ、色々な問題・課題が起きた時に、市井の民である私達に「知識」があることは、自分たちを護るために必要なアイテムになると改めて思いました。

さらに自分の願いや思いを、ありのままの言葉で、時に言葉以外で表現していくこと。
伝えていくこと。

そうやって自分の本来の願いとその手触りを確認しながら、知識や知恵で練りながら未来を自分たちで作っていく。個が自分自身に繋がることで、集合体である街も力を取り戻していく。さらに集合体だからこその力を、そこに集う仲間にも発揮しながら発展していく。

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その発展は先に先に進むことではないのかもしれない。
振り返りながら捨てていく発展なのかもしれない。そんな青写真を見たような気がしています。

高野さんはじめ、ご一緒した皆さま
貴重なお時間を共有させて頂き、本当にありがとうございました。
まずはここから。ゼロからまた学びたいと思います。

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次回は6/20(木)20時~ 
いよいよ核ゴミ勉強会3回目。最終回は、ロールプレイングをしてみます。

『もしも私の町の市長/町長が、「核ゴミ文献調査を受け入れる」と、ある日突然発表したら、ワタシは。。。』

今までご一緒した方も、もちろん初めての方も。
楽しみながら、それぞれ持っているものを交換しながら、学んでいけたらと思います。
ご参加お待ちしています。

お申し込みはこちらから:https://futuregenerations-academy10-3.peatix.com/view

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