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3/26 「未来世代幸福法を、地方議会の一般質問に取り入れました:ブランシャー明日香・杉並区議にお話しを聞く」開催報告

3/26の夜 オンラインで、ブランシャー明日香・東京 杉並区議にお話しを聞く会をしました。

岸本聡子区長の誕生から、女性議員が半数を占めるまでになり、地方自治の新しい爽やかな風が注目を集める杉並区。

その杉並区で、エコロジーカフェの店主だったブランシャー明日香議員が、コロナ禍でカフェの営業自粛をいきなり余儀なくされてしまってから、環境活動家となり、ついには区議会議員に立候補→当選◎
そして、未来世代幸福法に出会い、実際の杉並区にある課題に対する質問の中に、未来世代幸福法の紹介と視点を取り入れてくださった経緯を話していただきました。

プロダイバーで環境活動家でもある、武本匡弘さんとの出会いから、環境活動家となり、地元でのさまざまな活動の中で、楽しく仲間を増やしていく意識の目覚めと、具体的な行動に感動🌟

保守が勝ち続けてきたと同時に、住民運動の強い地域としても知られている杉並区。

新しい区長を求め、「住民思いの杉並区長をつくる会」の結成から、区長選候補者を探す中で、当時はベルギー在住だった岸本聡子さんを擁立。

ミュニシパリズム(選挙による間接民主主義にとどまらず、住民による地域政治への直接参加、自治的な民主主義や合意形成を重視する取り組みや考え方。個の利潤追求よりも、市民や公益、コモンズに力点を置く)の風が吹き、2023年統一地方選挙では、48議席のうち新人は15人(31%)、現職12人が落選し、パリテ=女性議員が50%を占めるまでになりました。


(このプロセスは、現在全国で上映開催中の映画「◯月◯日、区長になる女。」に詳しいです。みなさま、ぜひご覧ください!」

そうして杉並区議になった、ブランシャー明日香さん。

議員になってまだ1年経たないけれど、本当にたくさんのことを実現してこられています。

そんな中で、「未来世代幸福法」を見つけてくださいました。

「未来世代幸福法」って、いいね!すごいね!大事だね!、、、とは思っても、最初は実際に区政の中で、どのように使ったらいいのか、使える可能性があるのかまでは浮かばなかったから、あたためてた、、、と、はじめて直接お話しできたとき、言ってくださっていました。

それって、その通りだと思うのです、、、
そのあたため期間を越えて、議会の一般質問の中で、「未来世代幸福法って法律があるよ!」というご紹介と、
その重要なエッセンス
●長期的視点
●予防原則
●市民の意見の反映と協働、、、などに照らし合わせて、
杉並区に現実にある課題「善福寺川・上流調整池整備」という都市計画に対する、住民の懸念の声と、
生物多様性の損失などへの質問が生まれました。

ここで、地方議会の仕組みについても教えていただきました。

地方議会の主な役割は、
執行機関である首長率いる行政の各担当課から出されるさまざまな施策、予算などについて、
議会という公の場で議員が審議し意思決定をすることです。

杉並区議会の場合、定例議会は年に4回開催され、
1議会に1度、すべての議員が希望すれば、一人30分の持ち時間で、
一般質問をすることができるそうです。
一般質問とは、テーマを限定せず、質問したり意見を述べたりできる機会で、
その議会によって、持ち時間や質問の機会がどれだけ与えられるかはまちまちだそうです。

今回は、この一般質問の機会を使って、「未来世代にどんな善福寺川とその流域をのこしたいか」という題で質問を作ってくださいました。

2/15の杉並区議会での一般質問と実際の質疑は、こちらの動画をご覧ください。

グリーンインフラとは

シールド工法の危険性
同じ地点(野川 鞍尾根橋の上)から撮影された、東側(小金井市)と西側(国分寺市)の流域治水政策の差がわかりやすい写真:ブランシャー明日香議員撮影

なかなか「はい、やります!」という答弁を引き出すことは困難な慣例を超えて、すべてを提案に変えたブランシャー明日香議員の質問は、行政担当課が次の一歩に踏み出すことができる機会の創出につながったと思います。

私=きらが、はじめて未来世代幸福法に出会ったとき、最もこの法律に惹かれたポイントは、「この法律があったら、意見ややり方が違う人同士でも、対話につながったり、「本当は何を願っているのか」を共に知り合うことで、対立を超えた協力につなげていける可能性があると感じたから、「どうしてもこの法律を日本で使えるようにしたい!」と思ったのでした。

それを具体的に議会の中で、まずやれるところから使ってみてくださったブランシャー明日香議員に、大きな感謝を感じています。

そして、今回の質問後に寄せられた、さまざまな声についても、正直に話してくださいました。
賛成の声もあれば、反対の意見ももちろんある。
何かに対して意見を持つ、発言するということは、「1つのポジションをとる」ということ。

すべての人の声を反映することはできない場合もある、、、

このことは、次回のアカデミー:ちょうど4/3のテーマを、「声をあげる 〜デモという言葉を聞いて、あなたはどう感じますか?」というテーマです。
声をあげるって、やっぱりこわいですよね、、、そのことについてみんなで話す時間です。
よかったらご参加ください。
詳細・お申し込みはこちら▶️

杉並区から吹いてくる、ミュニシパリズムとパリテの風。
それは、むずかしいことじゃなくて、対立を超えて、協力の輪を作り出してゆく具体的な方法なんだと思う。
一歩一歩、がんばろう!私たちは、地域の そしてこの国の主権者なのだから。

ミュニシパリズムの歌を作ったのも、ブランシャー明日香さんだよ❣️

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