
ウェールズ未来世代法制定の礎を築いた、ウェールズ元環境・教育大臣のJane Davidsonさんの著作『#futuregen-Lessons from a Small Country』の邦訳本:『未来のために今日行動する〜ウェールズ発・「未来世代のためのウェルビーイング法」ができるまで』が、いよいよ9/6に(株)明石書店から出版されます!
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『未来のために今日行動する〜ウェールズ発・「未来世代のためのウェルビーイング法」ができるまで』
ジェーン・デイヴィッドソン著
中村民雄、明日香壽川監修
加藤紗代訳
「特定非営利活動法人 未来世代のための市民委員会」チームメンバー[代表:河合史惠]翻訳協力
定価2,970円(本体2,700円+税) 四六判/並製/296頁

政府の意思決定において、経済、社会、環境、文化の4つの側面から未来世代の幸福を考慮することを義務付けた画期的な法律「未来世代のためのウェルビーイング法」が2015年英国のウェールズで制定された。
ウェールズという「小国」は、なぜ現在の大量生産消費社会に異を唱え、いかにして将来世代の幸福を中心に据えた社会構想を立法化し、行政や市民社会を巻き込んで実践してきたのか。
政府で環境・持続可能性・住宅担当大臣を務めた著者の苦悩と挑戦を具体的な政策経験にそくして語り尽くす。
なぜ未来世代のことを考える必要があるのか、そして未来世代のために何ができるのかを考え、持続可能な社会の実現に向けて行動するための羅針盤となる一冊。
内容構成
はじめに-
・未来世代のために
第1章 自然から政治へーどのように一つになったか
第2章 ビジョンを描く一本法への旅(1992~2011年)
第3章 ネットワークをつくる-ーウェールズにおける「未来世代法」とその実行(2011~2015年)
第4章 真実を語る一「未来世代法」とその大志に圧力をかけ続ける
第5章 学ぶー「未来世代法」の精神を生きる
第6章 慈しむーウェールズと広い世界のための大胆なアイデア
おわりに一一軽負担生活への私の旅
最後の言葉-
・ウェールズ初代未来世代コミッショナー、ソフィー・ハウによる
付録1 「一つだけのウェールズ、一つだけの地球(ワンウェールズ・ワンプラネット)」
-持続可能なウェールズの私たちのビジョン
参考資料
「Well-being of Future Generations(Wales) Act 2015」の歴史
若者の声
「ワン・ヤング・ワールド」会議(2019年、ロンドン)より
監修者解説[中村民雄/明日香壽川]
日本語版あとがき[河合史恵]
著者・監修者・訳者略歴

ジェーン・デイヴィッドソン
(Jane Davidson)
ウェールズ大学トリニティ・セント・デイヴィッド名誉副学長。2000年から2011年までウェールズ政府の教育大臣、その後、環境・持続可能性・住宅担当大臣を務め、持続可能な開発を組織の中心的組織統制原理とする法案を提案した。2015年4月に「未来世代のためのウェルビーイング法」を施行。
■監修:中村民雄(なかむらたみお)
東京大学大学院法学政治学研究科基礎法学(英米法専攻)博士課程修了。博士(法学)。現在、早稲田大学法学学術院教授。
■監修:明日香壽川 (あすかじゅせん)
東京大学大学院農学系研究科修了(農学修士)・東京大学大学院工学系研究科修了(学術博士)・インシアード修了(経営学修士)。東北大学名誉教授・特任教授。(財)地球環境戦略研究機関気候変動グループ・ディレクターを兼任(2010~2012年)。
■翻訳:加藤紗代(かとうさよ)
幼少期をニューヨークで過ごす。同志社大学文学部卒業。
■翻訳協力:「特定非営利活動法人 未来世代のための市民委員会」チームメンバー
代表:河合史惠(きら)
ソーシャル・パーマカルチャー・アクティビスト。NPO法人「未来世代のための市民委員会」代表理事。
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