憲法第41条:
国会は、国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である。
国会のおしごとは、法律を作ることです。
ウェールズで2015年から施行されている「未来世代法」。
日本にもこの法律があったらいいな!と願うとき、「国会で立法化される」ということが必要です。
そこにトライしてくださっているのが、山崎誠衆議院議員と、前回8/20にお話ししていただいた、明日香壽川教授と研究者チームです。
会をはじめるにあたって、まず主催チームより場の意図についてお話をさせていただきました。
「今日は、私たち国民 一人一人が「主権を持った存在である」ということを思い出す日、実践する日です」と。
国会議員さんの話を聞くのって、、、ほとんどの国民は、選挙の時?
多くの方は、「話す」「聞く」「対話する」というものではなく、一方的に「選挙演説を聞く」「テレビで国会中継を聞く」感じじゃないでしょうか?
直接話を双方向で交わし合う機会は、一部の方をのぞいてなかなかないのではないかと思います。
でも今回は、「未来世代法」という、日本ではまだ存在しない法律。
これを日本でどう実現することができるかを対等な立場で。
国会議員さん:国会でがんばる人
私たち市民:それぞれの地域で盛り上げ応援する人
ともに協力してなんとか、この法律を「実効力ある形」で実現できないか。
受け身じゃなく、一人一人が共に考え、悩み、行動する存在としてお話しを聞いていただきたい。そのことをお伝えして、山崎議員のお話しがはじまりました。
山崎議員からは、こんなお話しを伺いました。
■今の政治の現状
■日本とウェールズの現状の違い
■幻の原発ゼロ基本法案のこと
■全国でのタウンミーティング
■基本法と実施法ー法律に実効性を持たせるということ
■今想定されている、日本の「未来世代法」の骨子とロードマップ
■勝手に未来世代委員会?
その後、ブレイクアウトを経て、質疑の時間をたっぷり話し合いました。
質疑の中では、
■超党派の取り組みというのはどんなものがありますか?
■子どもたちが「こうなりたい」という声が国会に上がってゆくような仕組み、風通しがいい仕組みができるといいな
■Well-beingをどう訳すか?(言葉の選択って大事だよね)
■多数決でものごとが決まっていくジレンマ。市民の声、小さき声を活かす仕組みになってないよね、、、
■(ウェールズは人口300万ほどの小さな国、日本とは人口違うよね、という前提に)言い訳を作らない、日本でできる方法を最初から諦めず探求すること
■国会議員さんって、どれくらい気候危機や生物多様性のことほんとに学んでくれてるの?どれくらい真剣に捉えてるの?
■議員は「有権者に言われるのが一番効果がある」
■そもそも「対話する」ということが、そもそも私たち訓練できてないよね?(相手の話を遮らずに聞く とか)
■くじ引き民主主義の可能性
■地方の市民の声から底上げして行こうー!
などの話が出ました。
事後のアンケートでは、
■山崎さんの率直で正直なお話が聞けてよかった
■お願いベースの社会変容から脱却すべし。
■場の安全が配慮された中で安心していることができた。
■民主的対話を広げてゆくにあたって、場に持ち込まれる意図のバラつきを可視化することで、合意をとって総意を整えてからはじめることの大切さ
■私たち国民も、民主主義をうまく活用できていないことを自分ごととして痛感する機会になった。少しずつアップデートしてゆきたい。
などのお声をいただきました。
終わってみて、運営より
■現状を踏まえ、ありのまま正直に話して下さった山崎議員に心から感謝
■「未来世代法」を日本に紹介してくださった明日香先生はじめ、研究者チームのサポートにも心より感謝
■こうして国会議員と市民がサシで対話する、このことこそが希望。一人一人が考え、話し、聞き合い、受け取り合う。こんな機会をこれからも何度も。そうして民主主義をアップデートしてゆくことに希望と意義をあらためて痛感しました。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました^^
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今後も その時々で、「お話しを聞き、対話する」場を続けてゆきたいと思っています。
次回のお話しを聞き、対話する場は、10/29(土)。
ゲストは、「未来世代になってみる」〜「フューチャー・デザイン」という手法を使って、市民が主権を取り戻す試みを各地で開催されている、西條辰義教授にお話しを伺います。
詳しくはこちら:
FACEBOOKイベントページ:https://www.facebook.com/events/616410783471243
お申し込みはPeatixで:https://futuredesign-futuregenerations.peatix.com/view
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