PickUp!

未来世代幸福法アカデミーも、8回目を迎えました。
未来世代幸福法を、日本でどう広げたり、使っていったりできるかな?をみんなで考えていくために、
土台となる話題や社会課題についての基礎知識について、ゼロから学びながら、自分がどう感じ、どう考え、何を選び何を選ばないかを見つけてゆく場がアカデミーです。

未来世代幸福法日本版プロジェクトの活動をはじめて、1年半が経ちました。
1時間のウェビナーではじめて未来世代(幸福)法という法律がこの世界には存在していると知ってはいたものの、何の知識もなく、ほんとにゼロから学び調べ、進めてきました。
アカデミーで8回の学びを重ねている間にも、未来世代幸福法をお伝えすることを、いろんな場所でやってくる間に、だいぶ説明が進化したり、あらたに調べてわかったこともたくさんあります。

今あらためて、最初の頃よりはだいぶ進化した「未来世代幸福法とは」を、聞いていただく機会をつくろうと思い開催しました。

ウェールズでは既に2015年から施行されている法であるということ。
そのことに改めて尊敬の思いが湧きました。

何より、この法は人権を守る法だという新たな視点。
さらにそこにまだ生まれていない未来の命の権利も含めるという、肚の座った真っすぐな視線を感じました。
また、未来世代幸福法の上位概念である「持続可能な開発」の為の道筋には、
環境・社会・経済にあわせ「文化」を加えています。これは未来世代幸福法の制定がかなうであろう各国の国民が、この法により馴染み、受け入れやすくなる効果があると聞いて、納得したのでした。
文化は、人の生活との密接な関係がありますが、国の文化・地域の文化・コミュニティの文化・所属先の文化等々、自分とその生活により近いところで法の効力を喚起することができ、自分事ととしてぐっと捉えやすくなるのではないかなと思いました。

8回目も無事に終わりました。ありがとうございます。
次回9回目のアカデミーは、4/3(水)20時~予定しております。ご参加お待ちしています。


未来世代幸福法=Well-Being of FutureGenerations Actは、2015年から英国を構成する国の1つ・ウェールズで施行されている法律です。

国や行政機関が政策を決定する際に、「その決定は今だけでなく、未来世代の幸福にもつながる選択なのかどうか?」をチェックし、レポートを公開することを義務付けている法律です。

「未来世代」とは、今を生きる若者たち、子どもたちばかりでなく、今まだこの世に存在していない、これから生まれてくる存在も含まれます。そして生まれてきて幸福に生きる権利を持っていること、それを可能にするための地球環境と、社会システムを作り引き継いでゆくことは、今を生きる私たち・現世代の責任であることを明記しています。

日本では、国政での議員立法の準備があり、私たち・未来世代幸福法日本版プロジェクトチームでは、主に地方議会や議員のみなさまに向けて、未来世代幸福宣言、条例制定、(国への)意見書提出などの働きかけを行うとともに、広くこの法律の存在を知っていただいて、市民一人一人が主権者として希望を持ち、多様な願いを尊重し合い活かし合いながら、この地球という星で人間以外の生きものたちとともにこれからも生きていく暮らし方を作り出してゆけるよう働きかける活動をしています。

0 Likes . 0 Dislikes
.
おすすめの記事