12/6の夜、月に1回、未来世代法制定につながるようないろんな話題を取り上げて、ゼロから学んでみようー!の時間、未来世代法アカデミーの5回目をオンラインで開催しました。
今日のテーマは、「あなたの街に、子どもや若者たちの声を聞く仕組みはありますか?
あなた自身の声が、聞かれる仕組みはありますか?」でした。
未来世代法日本版プロジェクトでは
■今を生きる世代だけでなく、これから生まれてくる人たちの幸福と尊厳が大切にされること
■若者たちや子どもたちを含む多様な人の声、とりわけその事柄に多大な影響を受ける人たちの声が十分に聞かれて、その声が政策決定にも反映される仕組みをつくること
を目指し、そのベースとなる対話の文化を醸成することを大切にしています。
今回は、「声が聞かれる仕組み」として、全国各地の子ども議会や若者議会を取り上げました。
2018年の早稲田大学卯月盛夫研究室と、NPO法人わかもののまちの調査資料をもとにさせていただきました。
このレポートによると、全国1741ある市区町村のうち、回答したのは68.7%(1,196自治体)。
子ども議会・若者議会の取り組みがある自治体は34.2%、過去に取り組んでいた自治体が23.6%、取り組んでいない自治体は42.2%とのことでした。
取り組み方にもいろいろあって、年に一回、首長や議員に質問できる機会があるというものから、年間通じて議会運営があり、決めたことを自治体の施策として実際に実現できる予算を持っている自治体まで、ばらつきは実にさまざまです。
この日は、短い時間でしたが、参加者のみなさんそれぞれの自治体に、子どもや若者の声が聞かれる仕組みがあるのかないのか、お住まいの自治体について実際に検索してみていただくなどして、「こんなこともやってるんだね〜」と気づいていただくお声がたくさん聞かれた時間でした。
今年は、子ども家庭庁ができて、子ども基本法が施行されました。
子ども家庭庁のみなさんの、本気の取り組みのご紹介もしながら、未来がよりよくなってゆくために、まず一人一人が住んでいる場所の自治体の取り組みに関心をもつことからはじめるきっかけになったらいいなと思いました。
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東京都足立区から参加してくれたKさんの感想から。
「こども基本法」というワードを聞いて、
法律というものに少しずつ自分が近づいているように感じました。
今まで馴染みなく過ごしてきたのです、全くと言っていいほどに。
自分と社会と国の接点。生活とはどんな風に何に支えられているのか。。
それと法律の言葉って綺麗だな、とも思いました。
どんな風に決められていくのだろうか、明文化されているかいないかの違いって
なんだろう、など感心が湧きました。
キラさんがおっしゃっていたこども家庭庁の本気度も気になります。
すごく一生懸命考えていらっしゃった、とのこと。
どんな方とどんなお話しされたのかしら、今度また教えてください。
足立区の子供議会関連の情報を調べたところ、
以前より、継続的にではないにせよ開催されていたことがわかり
(2018年子供議会、の記載あり)
先月26日には中高生への主権者教育ということでモギ区長選なるものが
開催されていたようです。
足立区議会からのお知らせ (gikai-adachi.jp)
おぉ、やってるんだな、とそのままの感想が出てきました。
そうか、やってるんだ、と。知らなかったな。なんかごめん、と。
記事を読みながら、公立校の中学生35人・・という記載を見て、私立高に行ってる子
は選ばれないのかな、なんでぼんやり考えていたら
前日にたまたま調べていた対話会の発祥についてのことを思い出しました。
北欧の精神病院で対話(オープンダイアローグ)が立ち上がった当初からある、
「その場にいない人の話しはしないこと」というグランドルールがとても印象的
だったのです。患者さんの治療方針を、患者さん不在のまま決めない、というルールです。
こどものことを決める時は、こどもが不在のまま決めちゃいけないな、と思いました。
そしてそれは誰のことでもそうなんだな、と思いました。
他者を尊重する行動とは何か、を軸に、色々なものを見ていきたいなと思いました。
未来の人も含まれるし、まだ生まれていない命も、さらには種族も関係ないのかも。
あの場に集まった、年齢も住んでいる場所もバラバラの皆さんからお聞きするそれぞれの「街」の話しは、ただの情報でなくて温度のある思いにもなることを感じました。
街(自治体)によっても、温度って全然違うのだろうなぁ、子供議会の予算って、ばらつきあるなぁ、と。
新城市の予算がどんな経緯であのように大きくなっていったのか、誰のどのような思いがあったのか知りたくなりました。
自治体も生きているんだな、思いを引き継いでいくんだな、と今までとは違う街の見方がうまれました。
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